なり経済的であるので最近は主機駆動式の発電機が多くなりつつある。
ここで注意を要することは、電源の二重装備を要求される船舶において主機駆動発電機の場合は、主機の回転条件に左右されずにいつでも使用可能な発電機でなければ主電源として認められない。
したがって、バックアップエンジンにより運転可能な主機駆動発電機、可変ピッチプロペラを備えた主機駆動発電機又は油たき可能な排ガスタービン発電機などを考慮する必要がある。
主軸駆動発電装置は電源の性質上1大きく分けて次のようなものがある。
周波数変動形(非定周波数形)
定周波数形
12)周波数変動形
一般に推進用主機軸又は中間軸から増速装置を介して交流発電機を駆動する方式であり、主機軸の回転速度に変動があればそれにともなって交流発電機の回転速度すなわち周波数が変動するもので、何らかの補正装置を設けないものである。したがって、主機回転速度の変動により発電に利用できる範囲はある程度限定される。ある限度を超えると発電機の運転を停止しなければならない。
通常は主機の常用出力回転速度付近において使用される。この場合、可変ピッチプロペラ(CPP)船は固定ピッチプロペラ(FPP)船より主機運転中の回転速度の変動が比較的少ないので、その主軸駆動によって発電可能な範囲すなわち稼動時間を長くすることができる。
周波数変動形の場合に問題になるのは周波数の変動幅であるが、この変動幅が大きくなると船内電気設備に支障が生じてくるので補機の発電装置に切換えるか又は何らかの方法を講じなければならなくなる。
交流発電機と主機軸との結合方法は種々あり増速にはギヤー、チエン、ベルト等が主として使用される。その一例を図1・23に示す。ただし、この場合バックアップ用補助ディーゼル機関を備えないものも多い。
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